I’m glad 2 meet u



「初めまして俺隼人(はやと)っていいます。あんたは?」
私が思わず眉をひそめると
それに気付いたかのようにその方は
「ああすんません。元々口が悪いんで。」
「ううん。気にしないでいいわ。えっと…」
「隼人です。」
「そう。隼人さん。あの…本当に私の名前知らないの?」
私はこの国のお姫様で名前を知らない人なんていないと思っていた。
「まさか。けど俺はあんたの名前を新聞からじゃなくてあんたから知りたいんです。」
変な人だ。そんな風に思った
綾乃(あやの)国咲(くにざき)綾乃よ。」
「初めまして綾乃様。あんたを俺は一生守ってやる。」
まっすぐとした自信有りげな瞳で言う。
護衛するという事なのにこの人は私の胸をただ早く鳴らす。
「ありがとう…。」
私を見てふっと息を口から漏らしながらゆっくりと微笑む。
「ねぇ隼人さん。」
「何ですか?」
「あなたみたいな人は初めてよ。」
「どういう意味で?」
「もちろん褒めてるのよ。こんなところに私は狭い世界に住んでいて
操り人形みたいな人たちに囲まれて私もそれが普通だと思ってたの。
けどあなたは違うのね。」
それが嬉しくて自然と私は笑っていた。
「あなたが来てくれて嬉しいわ。」
「こちらこそ。」
ぽかぽかとお茶から湯気が立つ
ゆっくりと時は流れる。
「・・・隼人。」
「何です?」
「あっ・・・・ごめんなさい何でもないの。
ただ呼んでみたくて。それに呼びつけしちゃって本当に失礼なことを・・・」
ふっと隼人さんは吹き出す
「いーですよ。そんぐらい。
どーぞあんたが好きなとき好きなように呼んでください
俺はいつでもあんたのこと護って傍にいて返事するから。」
まだ少し隼人は笑い続ける。
零れるように言葉が私の口からでた。

・・・いつでも?

ああ。いつでも。

どんな時にも?

うん。そうどんな時にも。

絶対?

絶対に護ってやる。

そうじゃないの

じゃあ何?

ずっと傍にいてくれるの?

ずっと傍にいてやるよ。

約束?

あんたがそうしてほしいなら。

じゃあ・・・約束ね?

ああ。


あとがき。
この2人超好きvv
今回はなんか初めて会ったときかな。
絶対綾乃最初隼人の言葉使いに引いたとか思いながら
書きました。
2人の会話をひたすら書くのが好き。(こないだも言ったよ