チッチャナコイゴコロ



いつもいつも明るく笑ってるから彼女には嫌な事なんてないと思ってた。
一眞(かずま) っ!!おはよーさん!!」
新菜(にいな)ちゃん。今日も元気だねー」
そう彼女は例えるならばオレンジ色。
「だーかーらーあんた何度言わせるの新菜でいいってば!」
「だってずっと新菜ちゃんって呼んでるから今更呼び捨てなんてできないよ」
笑顔で人を元気にするそんな女の子
「もー!あ、じゃぁあたしも一眞君って呼ぼうかなvv」
「えっなんかキモいね」
「ちょっ!ひどー!キモい言われたし!!笑いながらキモい言われたしっ!」
元気な新菜ちゃんは綾乃(あやの)姫のお喋り相手で
人前じゃ余り笑わない綾乃様も新菜ちゃんの前ではよく笑う。
「ごめんごめん。新菜ちゃんはかわいーよ」
こんな風に御世辞を言うとすぐにつっこまれる
「はぁ?あんた何言ってんの?あたしがかわいいのは当たり前よん♪」
「ウザッ!」
言葉でじゃれ合う度に大きくなってく笑い声
僕らの朝はそんな風に始まっていく

その日の夕方僕はバイオリンの演奏会が終わって
ほっとしながら縁側を歩いてた。
余韻に身を委ねながらゆっくりと歩いてたら
誰かの泣き声が聞こえてきた
泣いてる所を見られるのは誰だって恥ずかしいから
このまま部屋に帰ろうと思ったのに
その押し殺すような泣き声が悲しくて、切なくて
僕はつい声をかけてしまった。
「…大丈夫?」
その時顔を上げたのが新菜ちゃんだった
「一眞・・」
もう一度繰り返すけれど
新菜ちゃんはいつも明るくて元気で強くて
笑顔で人を元気にするようなそんな女の子。
だから僕はいつも新菜ちゃんだけは人が困難するトラブルとか全て
笑って吹っ飛ばせるようなそんな強い子だと思ってた
「やぁだもう…見られちゃったよ泣いてるの。」
いつもの笑顔でいつもの態度で僕のお腹を軽くじゃれたように殴る
「新菜ちゃん…」
「大丈夫だって!そんな真剣な顔しないでよー」
もう一発僕のお腹を軽く殴ろうとする彼女の手を掴んだ
「ごめん。」
いつも傍にいたのに弱い君に気付いてあげなくてごめん。
「…謝んないでよ。」
繋ぐ手
「また泣いちゃうじゃん。」
震える肩
「泣いていいよ。」
濡れる頬
「だって見られたら恥ずかしいし」
小さな背中
「じゃぁ僕が隠してあげるから」
傷ついた心
「けど泣き声が聞こえちゃうし」
意地っ張りな言葉
「じゃぁ胸貸してあげるから」
溢れ出す涙
流れる時
黙る僕に泣く君
穏やかな時間



「一眞」
「何?」
「あんたっていい奴だね。」
「そりゃ新菜の親友だから。」
「あ、今新菜って呼び捨てした」
「ほんとだ。」
「なんか変な感じするから新菜様とお呼び」
「いやだし。」

新菜ちゃん再登場です
一眞くん目線だから微妙なラインですけど笑
最初新菜の目線で書こうかなって思ってたんだけど
「いつもいつも明るく笑ってるから彼女には嫌な事なんてないと思ってた。」
って文が書きたいが為に書きました笑
男の子の目線苦手なんだけど一眞は結構好きです
書きやすいよこの人!!(何
しかも初☆優男!
けど「ひまわりが太陽に〜」の陽ちゃんも優男っていえばそうかも。
まぁ陽ちゃんちょっとおっさん臭いし笑
結果あの人最後まで何もしなかったし。
一眞くんは最初理希みたいなかわいい男の子にする予定だったんだけど
気付けば普通になりました。
よかったね☆(何
新菜と一眞の恋はほんとまだ芽生えてもいないって感じです
お互い親友って思ってるし
胸かしたのも友達だからってとこがあったり。
元々貶しあう仲だから笑
こうやってジャレあってるの書くのとかすごく好きです
そして多分恋をするなら新菜ちゃんから。笑
新菜は素で好きです。
今回内容も好きなんだけどタイトルも好き。
最初は「コイゴコロ」だったんだけど
恋心ないし爆
だから諦めようかと思ったら
目の中に入ってきたずいぶん前の任天堂ゲームボーイカラーのカセット
「ちっちゃいエイリアン」
これだー!!って思いましたもん。
「チッチャイコイゴコロ」だと変なんで「チッチャナコイゴコロ」
もう大好きですありがとう任天堂!!
「ちっちゃいエイリアン」もかわいくて楽しいゲームです
ゲーム下手すぎて3面がせいぜいっていう晴でもできましたから☆☆